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子どもが"ノート写しなんて意味ない"と言い出したら?今こそ知ってほしい学習の本質

ノート写しが大嫌いだった さんなん です。でも、教育の現場に長くいると、これがいかに"効く”学習法か、実感する場面が本当に多いんですよね。



最近、小学生さんから「ノート写しって意味あるの!?タブレットで勉強した方が早いじゃん!!」なんてあるある発言が飛び出しまして。はい、今日はその件にしっかり反論させていただきます。






◆流行りの「タブレット教育」は万能か?
たしかに、今はタブレット教材が主流になりつつあります。



アニメーション付きで図も動くし、ゲーム感覚で解ける問題も豊富。



わかりやすいし、便利です。否定はしません。



でもそれ、「見た瞬間に脳が理解してくれる」前提で成り立ってるんですよね。



特に小学生のように、脳の発達段階にある子どもたちにとっては、スライド1枚に詰め込まれた情報を正確に処理することは難しいことも多いのです。



1ページにどれだけ「考える」時間を掛けることができるか。テンポよく進めることが目的になってしまっては、学習の中身が伴いません。






◆ノートに写す意味、それは「ゆっくり考える時間」
ノートに写すという行為は、ただの作業のように思えるかもしれません。もちろん私も小学生の頃はそう思っていました(今みたいにタブレットもスマホもない時代でしたが)。




でも実は、写している間に


・内容を頭の中で整理する


・自分が持っている知識とつなげる


・疑問をもつ




タブレット学習のように「情報が与えられてすぐ正解を出す」ものとは違い、ノートに写すことは、自分で「ゆっくり考える」ための時間をいわば強制的に作ってくれます。





◆読むだけで覚えられるものばかりではない!
これは中学生にも言いたいことですが、テスト勉強の時に「見て覚えてます」って子がいます。



読むスピードって、速いんです。それに比べて、書くスピードは遅い。



その「遅さ」こそが、学びには必要不可欠。



読むスピードをあえて制限することで、脳に"かみ砕く時間”を与える。これこそが、理解のプロセスを深めるうえで重要なのです。




高校生ぐらいなら脳も発達しているので、得意科目なら「見る」→「頭で理解」もありです。




しかし、小中学生のうちは、まだ脳は発達段階にあります。新しい単元や苦手な分野こそ、特に低速で勉強すべき。




脳の最も成長する時期だからこそ、ノート写しを通して"考える時間”を確保することが大切なのです。





◆経験不足が「ノート写しは非効率」という誤解を生む
書くことを嫌がる子には、語彙力や表現力に課題を抱えているケースが少なくありません。



書くことで脳に入ってくる情報を処理するときに、拒否反応がでてるのです。




でも、結局は経験が少ないだけ。




本を読まない子も、本の楽しさを知ると自分から本を手にするようになるもの。




どんなことでもやれば上達します。




だから、脳に負荷をかけない勉強こそ非効率です。






◆写すだけでは意味がない。でも、写すことで意味が生まれる。
確かに「写すだけ」では覚えられないかもしれません。



でも、写すことでスピードを落とし、思考を挟み、記憶に定着する準備ができる。



できればそこに音読も加えるとより効果的です。






ノート写し(間違い直し)は、単なる作業ではありません。


それは考えるための時間を作っているのであり、正しい学びがそこにあります。






小学生に正論を語っても、すぐに伝わるとは思っていません。



でも、「めんどくさい」「意味がない」と突き放す前に、



まずノートに書くことの価値と向き合って欲しいのです。






学びの基礎は、書くことから始まります。



伸びる時期だからこそ、脳を楽にさせるんじゃない!



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