スク玉ブログ

次の内申アップは通知表の"見方"で決まる!中3保護者必見の分析法

「通知表の評定のつき方が変わるかも!?」というニュースを見た さんなん です。



文部科学省は、「主体的に学習に取り組む態度(いわゆる学ぶ姿勢)」について、評価基準があいまいで説明が難しいことや、先生の負担が大きいことを理由に、次の学習指導要領からは通知表での評定対象から外す方針を示しました。



今後の評定は、「知識・技能」「思考・判断・表現」の2つの観点のみで決める方向に移行し、これまでの「主体的な態度」は、行動力や好奇心などの成長の記録として、通知表の"所見欄”などで記述する形になるようです。



つまり、「態度そのもの」は評価されなくなるわけではありませんが、数値による評定(内申点)には直接関わらなくなるという大きな変化になりそうです。



さて、現行の通知表の見方について、まとめておきます。



ちょうど通知表を受け取るタイミングですので、ぜひお手元に通知表を置きながら読み進めてください。



■我が子の通知表、どこを見ればいい!?



通知表の「評定」は、「観点別」の合計値で決まるようです。だから、評定を上げるには、観点別の評価を上げるしかありません。



評定を上げるためにどの部分に力を入れればよいのかは、この観点別の評価を確認するようにしてください。



地域によっては、記号で書いてあるところもあります。

◎=A / 〇=B / 空欄=C

と置き換えてみてください。




■「観点別」は「定期テスト・小テスト」と「学校の授業での取り組み方・提出物」で決まる!



上図のように「知識・理解・(技能)」と「思考・判断・表現」の2つは、約75%程度は学校の定期テストの得点で評価されます。※この数値は私の勝手なイメージですので、ご参考までに。




「知識・理解・(技能)」の項目は、「知っているかどうか」、「できるかどうか」という部分を評価するとされています。

定期テストでは、基本問題の得点の一部がこの項目に反映されます。さらに、授業中に行われる小テストや単元テストの得点も、この評価に含まれるのではないかと私は考えています。




「思考・判断・表現」の項目は、「自分の意見や考えを、根拠を踏まえて自分の言葉で答えられるか」が評価基準とされています。

ここでは、定期テストの応用問題や記述問題の得点が該当します。また、授業中に取り組むワークシートの評価も、この項目に含まれると考えています(ワークシートには、あらかじめ定められた評価基準があり、それをクリアできているかどうかがチェックされます)。




下図は、ある中学校の定期テストの答案用紙の一部です(すべての教科に記載されているわけではありません)。


このように、上記2つの観点は明確に点数化されたウェイトが多いため、先生の"主観”はほんとど入らないということが、重要なポイントです。






3つ目の観点、「主体的に取り組む態度」の項目は、授業中の取り組み方と提出物で評価されます。ほぼ100%、授業内での様子と課題への取り組みで決まると考えてよいでしょう。



授業中の取り組み方は、以下のようなものが考えられます。


・授業態度(先生の話をしっかり聞けているのか)
・発言(自分の意見を伝えることができるか)
・ペアワークやグループ活動への参加
・授業内でのワークシートへの取り組み方(テーマによってはこの観点で評価)


提出物については、"提出期限までに出せばOK”じゃないです。「どれだけ丁寧に取り組んだか」も大きな評価ポイントになります。先生によっては、提出物に「A」や「A+」などの評価を記してくれることもありますね。





ただし、この観点は先生の視点=主観による評価となるため、先生ごとに評価基準や重視する点が異なるのが実情です。



「客観的に数値化されている」前の2つの観点とは、ここが大きく違います。




また、副教科(特に芸術系)では、授業内に課題を完成させないと、この項目で大きく減点されることもあると聞きます。普段からマイペースな生徒にとっては、「その先生のルールに合わせていく意識」も必要になるかもしれませんね。




■通知表から確認すること!
ここが本題です。


通知表に並んでいる「◎」や「〇」などの記号。実はその裏には、先生しか知らない"点数データ”が隠れているって、ご存じでしたか?



例えば、こんな基準があったと仮定してみましょう。

◎=20点以上

〇=10~19点

この基準をもとに、次の2人のケースを見てください。




【Aくん】
観点別評価:◎◎◎→内申「4」
(実は中身:20点+20点+20点=60点)



【Bくん】
観点別評価:◎◎〇→内申「5」
(実は中身:25点+25点+18点=68点)




あれ!?◎が3つのAくんが「4」で、◎2つのBくんが「5」??




実はこれ、記号の見た目だけではわからない"中身の点数”の差が影響しているんです。




だからこそ、「◎が多いからok」ではなく、通知表をじっくり読むことで2学期にどの教科を重点的に頑張るかを見極めることが最大のポイントです。




たとえば、、、




国語の観点が「◎◎〇」で、内申は「4」だった。
→あと一歩で「5」が狙える!



社会が「〇〇◎」で、内申が「4」だった。
→油断すると「3」に下がるかも。上二つはテストの点数で評価されるので、次のテストは優先的に勉強しよう!




こんな風に通知表を分析する目線を持つだけで、我が子の次の行動はまったく違ってきます。




「なにこれ!内申が下がったじゃん!あれだけ言ったじゃん!ちゃんとやりなさいよ!もう志望校ムリかもね!」




これは、子どものやる気を親が一撃で打ち消す、まさにNGワードです。どうかご注意を。





■主体的な態度は本当に要らなくなるの?
冒頭のニュースでもあったように、「主体的に学習に取り組む態度」が今後、評定の対象から外れるかもしれないという話が出てきました。



でも、これは決して「学ぶ姿勢がどうでもいい」という話ではありません。



もともと、「テストの点だけで子供を評価するのはやめよう」という考えの元、絶対評価が導入され、学習姿勢も重視されてきたのです。



そして、今後は、探求学習・ディベート・プレゼン発表・調べ学習での資料作成など、自部の考えを伝えたり、友達と協力して何かを作ったりするような力は、確実に重視されていくでしょう。



つまり、「主体的な態度」は数字としての評定からは外れるかもしれませんが、今後の学びの中心には残り続けるということです。





ぜひ、通知表を表面上だけ見るのではなく、次へつなげる視点で確認していただけたらと思っています。






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