スク玉ブログ
【高校数学④】追加教材の選び方と、白チャートの"その先"
白チャートの先にあるもの
~追加教材の選び方と「自学を続けられる一冊」を見つけるコツ~
こんにちは。スクール玉野の國立です。
前回は「独学で数学を進める際の注意点」についてお話ししました。
今回は、その流れを受けて、白チャートをやり切ったあとにどう進めていくか?というテーマでお届けします。
高校数学において、白チャートはとても良いスタートになりますが、「それだけで大学受験が完結するか?」といえば、答えはNOです。
特にMARCH以上の大学や、国公立大学を視野に入れているなら、白チャートの先を見据えた教材選びが必要になります。
でも、焦ってあれこれ手を出すと、結局どれも中途半端になりかねません。
このブログでは、「何を」「いつ」「どう使うか」という観点から、追加教材の選び方をお話ししていきます。
■ まず大前提:「追加する目的」を明確にする
教材を追加する前に、まずはこの問いからスタートです。
「白チャートでは足りないと感じた部分は、どこか?」
たとえば……
- 典型問題は解けるけれど、初見の応用問題に弱い
- 解法の方針はわかるけれど、計算が雑で失点する
- 単元ごとの理解はあるけれど、融合問題や実戦形式に弱い
この「自分の課題」によって、追加教材の方向性は大きく変わります。
焦る前に、白チャートを本当にやり切ったか?
自分の弱点を把握できているか?を確認しましょう。
■ 白チャートの次に選ばれる参考書:特徴別にご紹介
目的別に、代表的な参考書をいくつかご紹介します。① 演習量を増やして“手を動かす力”をつけたい
→ 青チャートの例題/標準問題精講(旺文社)
白チャートで理解した内容を「量の力」で固めるには、青チャートや標準問題精講がおすすめです。
ただしポイントは、「1ページにかける時間を短く」すること。“問題を解く”ことではなく、“反復する”ことに価値があります。時間を掛け過ぎないことに注意してください。
② 共通テスト・融合問題対策
→ センターやさしい高校数学(絶版・中古)/Focus Gold(東京書籍)
共通テストのような融合問題に備えるなら、出題形式が整った教材が効果的です。「センターやさしい高校数学」は旧課程ですが、解説が非常に丁寧で、読んで理解する力を養えます。
(現在は中古市場でのみ入手可能)
③ 記述式や思考力問題に慣れたい
→ 1対1対応の演習(東京出版)/ハイレベル数ⅠAⅡB(河合塾)
国公立を目指すなら、記述力=論理のつなぎ方が問われます。
単なる「答え合わせ」ではなく、「どうしてこの解法になるのか?」「なぜこの順序で解くのか?」
このような“思考のプロセス”を鍛える教材として最適です。
■ 教材を増やすより「使い方の工夫」を
教材を追加して伸びる子と、教材を増やして迷走する子の違いは、「使い方」にあります。たとえば、こんな工夫を続けていると、参考書は単なる“問題集”から、「自分だけの思考のログ」になります。
- 間違えた問題には「なぜその解法を選んだか」をメモする
- 同じミスをしたら、解説を音読 → 自分の言葉で説明 → 再挑戦
- 分からない問題はすぐ質問せず、「何が分かっていないか」を考えてから調べる
こうした使い方ができるようになると、どんな教材でも「自学の武器」になります。
■ 保護者の役割は、“教材の使い方”に口を出すことではない
保護者の皆さんにお伝えしたいのは、教材の中身に関わる必要はないということです。その代わりにできるのは、「情報のストック」。
- 「今の教材が終わったら、次はどうしよう」と子どもが悩んだとき
- 「何やってもダメかも…」と落ち込んだとき
そんなタイミングで、
「あ、この教材が良いって聞いたことあるな」
「塾の先生がこんな本をおすすめしてたな」
という“判断材料”を、そっと出せる準備をしておく。
この「控えめな情報提供」が、高校生には心地よい距離感になります。
■ 教材は「一冊を極める」のが王道
白チャートに続く参考書は、たくさんあります。でも結局大事なのは、
その一冊と、どれだけ深く付き合えるか?
追加教材は、量をこなすためのものではなく、
「思考の質」を高める伴走者です。
焦らず、一冊ずつ。
目的に合ったタイミングで、迷ったら見直す。
その習慣が、大学受験で“数学を得点源にできる力”を育てます。
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