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冬の全県模試の注意点:中3の偏差値は高くは出ませんよ

数字には表と裏があると感じた さんなん です。昨日届いた冬の全県模試の結果を集計しました。むむむ!得点は取れているのに、中3生の偏差値が思ったより伸びていない!と、その理由を考えていたところです。



ちょうど昨日の午前中に、学悠出版(全県模試を作成の会社)主催の教材展でいただいた資料にその理由がありましたので、ここで共有しておきます。






偏差値は母集団によって変化します。受験者数とその学力層の2つが大きく影響するのです。




今年度から愛知全県模試の開催時期に変更があり、夏(第3回)の全県模試では29,511名の受験者がいましたが、この冬(第6回)の受験者は13,723名と半数以下でした。




去年のこの時期の受験者数を調べたところ24,882名いましたので、やはり今年の人数は大きく減っています。




そして、減った層はどこかと考えると、その大部分を占めるのは私立推薦組でしょう。私立受験の推薦は12月中には決まります。この模試の成績は私立受験が終わった後に届く為、「受けない」というご家庭は多そう。




私立推薦組にはどちらかと言えば勉強が苦手とする生徒が多いです。実際、冬の模試は、夏と比較すると5教科の平均点は20点も上がっていました。生徒たちの得点を見ても全体的に出題された問題が簡単になったとは考えにくい。





つまり、受験者全体の人数が減り、受験者全体の学力レベルが上がったため、それだけ高い偏差値はでにくくなったと考えられます。




実際、作成元の学悠出版株式会社さんは、私立組は「中学校の総確認テスト」として、公立組は「入試直前のリハーサル」として受けてくださいと説明しています。私も同意見ですので、全員に受験するように伝えてあります。




だから、中3生は「夏より偏差値が上がっていない」からと言って、一概に実力が上がっていないと悲観する必要はないというのが私の結論です。




生徒には「中3生になったら偏差値は参考程度と受け止め、現在地を確認は各科目の得点で判断するように」と伝えてありますが、中には春からの偏差値推移だけを見て「あれ?うちの子、大丈夫?」と心配されるご家庭もあると思いますので、この話題を取り上げておきます。




中3生のこの時期は数学、理科、社会を単元ごとにつぶしていくことがもう一伸びに繋がります。模試の成績表をみて弱点を見つけたのなら、残り3週間でその単元を優先的に勉強していきましょうね。




どの単元でもどのような角度から出題されても大丈夫なように、今まで通り自分の勉強を継続していきましょう。







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