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小学部1月の暗唱課題は「夏草」「黄鶴楼にて」

この子、賢いな~って感じた さんなん です。辞書で「賢さ」を調べてみたのですが、「頭の働きが鋭く知能に優れている。要領がいい。」とありました。うーん、どうもしっくりこない?



私なりに「賢い人」とは、他人が納得できるように言語化できる人かなって思いました。いつも生徒からいろいろ気付かされますな~。スク玉には賢い子がたくさんおりますわ。





さて、1月の暗唱課題は、「夏草」「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」です。少し中身を見てみましょう。



夏草 松尾芭蕉
三代の
栄耀(えよう)

一睡
(いっすい)のうちにして、大門(だいもん)(あと)一里(いちり)こなたにあり。秀衡(ひでひら)(あと)田野(でんや)になりて、(きん)鶏山(けいざん)のみ形を残す。ま((ず))高館(たかだち)に登れば、北上(きたかみ)川南部より流るる大河なり。衣川(ころもがわ)は、和泉(いづみ)(じょう)をめぐりて、高館(たかだち)(もと)にて大河に落ち入る。泰衡(やすひら)らが旧跡(きゅうせき)は、(ころも)(せき)(へだ)てて南部(なんぶ)(ぐち)をさし固め、(えぞ)を防ぐと見えたり。さても()(しん)すぐってこの城にこもり、功名(こうみょう)一時(いちじ)の草むらとなる。「国破れて山河あり、城春にして草(あお)みたり」と(かさ)打ち()
きて、時のうつるまで涙を落としはべりぬ。




松尾芭蕉の「奥の細道」と言えば、「月日は百代の過客にして、行き交う年も又旅人なり。」で始まる冒頭部分は、これから出発する芭蕉の旅への思いが記されています。




そして、今回の舞台は「平泉」です。この場面は奥州藤原氏三代の栄華と深いかかわりがあります。歴史的時代背景にもたくさんの学びがありますね。




暗唱するにはちょっと長いかもしれませんが、これを1カ月で暗唱できるように練習します。現代語訳と芭蕉の視点もセットでイメージすると覚えやすいと思います。






黄鶴楼(こうかくろう)にて(もう)浩然(こうねん)広陵(こうりょう)()くを送る ()(はく)


故人(こじん)西のかた黄鶴楼を()

煙火(えんか)三月(さんがつ)揚州(ようしゅう)(くだ)

()(はん)(えん)(えい)碧空(へきくう)に尽き

()だ見る長江(ちょうこう)(てん)(さい)に流るるを




ざっくり言えば、友人(孟浩然)と別れることの悲しみを李白がうたった詩になります。




本来であれば漢詩の形式、表現技法を突き詰めると、手ごたえがありそうな単元でもあります。それは中学生になってからのお楽しみ。小学生では音読と意味に触れて、昔の言葉に慣れることが優先で良いと思います。




この暗唱であれば、友人が乗った帆かけ舟がどんどんと遠ざかって見えなくなっていく、、、。なんだか切ない話だな~ってことがわかれば十分です。




孟浩然って聞いたことあるな。
あっ「春暁(過去の暗唱課題にある)」の人だ!って気づくかな?



なんだ、この建物は?
どこの国にあるんだろう?
どうやって建てたのだろう?



などなど、その興味が広がってくれると最高です。









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