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HOME > スク玉ブログ > 中２で伸びる子・止まる子の違いは、小４〜小５の"ここ"で決まります。

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中２で伸びる子は小４〜小５で何をしている？親が見落としがちな“伸びしろゾーン”の話

冬期講習中の　さんなん　です。

朝から晩まで授業が続くこの時期は、どうしても「現場の優先度」が高くなり、その準備に時間を掛ける必要があります。

そんな中、今だから言える（１年は経ったかな？）中学受験を目指す保護者様と話をしていて、「あれ？」と感じた瞬間についてまとめました。

特に小学生の保護者様に伝えたい私の考えですので、ブログでも共有しておきます。

■小学４年生までに意識した「のちの伸びしろゾーン」
学習面で小４までに育てたいのは、「のちの伸びしろ」につながる数字に見えない力です。

たとえば・・・

・辞書を速く引ける
・文章を丁寧に読める
・話を聞きながらノートが取れる
・時間を区切って集中できる
・知っている言葉の数が多い
・黙って考える時間を持てる
・先生の話をしっかり聞くことができる

というものです。

■「優先度✕重要度」で見える伸びしろとは？
学習の取り組みを、
縦軸に「優先度」、横軸に「重要度」を置いて４つに分けて考えると、とても分かりやすくなります。

➀優先度も重要度も高い
例：受験、テストや検定の直前対策、提出期限のある進路・受験の書類など。

➁優先度が高いが重要度はやや低い
例：提出物。やらなければいけないが、成績や学力には直結しにくい領域。

③重要度が高いが優先度はやや低い
例：受験勉強の準備、基礎固め。本当は重要なのに、今困っていないため後回しにされがちな領域。

④優先度も重要度も低く「見える」領域
これが先ほど述べた「取り組み方」や「探求心・向上心」という内面の部分のものが多いです。実は、ここが「のちの伸びしろゾーン」になります。最近の言葉でいえば「非認知能力」といいます。

■忙しい子が増えたことの弊害
上記の➀～④のうち、『小学生に必要な教育はどこか？』といえば③と④の領域が先だと考えています。

小学５～６年生でも、学校のテストで点が取れてしまうので親も子も困らない。だから、この領域を育てる大事さになかなか気づけません。

でも、中学生になると状況は一気に変わります。

１日の勉強量も増え、科目も増え、テスト形式も難しくなる。今まで“なんとなく”で解けていた子ほど、この③「基礎力」と④「のちの伸びしろゾーン」が弱いと、中２の秋以降に停滞しがちです。

逆に言うと、今このゾーンを育てている子は、中学生になってからの伸びしろがまったく違います。

また、学校のテストで困っていないからと言って、勉強以外の習い事を多くさせるご家庭が多くなりました。時間にゆとりがなくなると、ついつい優先度が高いものに目がいきがちです。

特に④の「伸びしろゾーン」は、時間のゆとりがある“小学生のうち”だからこそ育てやすいもの。中学生になると優先度が高いものが増えますからね。

冒頭の「中学受験の話」に戻りますが、受験が１～２年後に控えていると、どうしても点数ばかりに目がいってしまいます。

早く結果が欲しいという保護者の気持ちが先に進んでしまうと、本来の受験の意味まで間違えることになります。ここに大きな違和感を覚えることが増えてきました。

だからこそ、中学受験を考えるなら、小学２～３年生のうちから周りより早く「伸びしろゾーン」を育てておくことが何より大事なのです。

準備ができていないのに結果を求めてはいけない。

この考えは、中学生にもまったく同じです。小学生の頃の負の部分があるのなら、今は結果を求めてはいけません。

とにかく毎日、何が何でも上に食らいついて行く。その姿勢で努力を継続しなければ追い付くことはありませんよ。

そして、高校生での伸びしろは、中学生の時期にどれだけ③④を鍛えておくかです。

優先度の高いものだけを追い求めていませんか？

（中学受験準備として思考力の土台を作る！
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